医療法人晃有会 ササセ皮フ科

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● column 月刊ササセ


よくある皮膚癌  2018/06/12(火)
自家感作性皮膚炎  2018/05/15(火)
爪白癬  2018/04/11(水)
ジベルばら色粃糠疹  2018/03/13(火)
血管腫  2018/02/10(土)


よくある皮膚癌

 一口に皮膚癌といっても、様々な病態があり悪性度も大きく変わります。ここではよく見かけられる比較的悪性度の低い皮膚癌を紹介します。
 「光線角化症」紫外線曝露によって生じる表皮内癌です。高齢者の顔や手背に好発します。落屑や痂皮を伴う紅斑で、一見すると湿疹にしか見えません。一部角化し皮角を形成することもあります。進行し有棘細胞癌になることがあります。凍結療法、手術、外用で治療します。
 「基底細胞癌」紫外線などが誘因となり高齢者の顔面に好発します。黒いことが多くホクロのように見えますが、徐々に進行し大きくなると潰瘍化することもあります。転移はまれで、手術で摘除します。
 「ボーエン病」高齢者に多く1~10センチ程度の紅褐色~黒褐色の局面です。ゆっくり経過するため慢性湿疹のように見えます。表皮内癌ですが、進行し有棘細胞癌になることもあります。手術あるいは凍結療法で治療します。
 皮膚癌では悪性度の高いメラノーマが有名ですが、現実は上記のあまり悪くない皮膚癌の方が圧倒的に多いです。

Date: 2018/06/12(火)

自家感作性皮膚炎

 全身性に痒みを伴う小丘疹や紅斑が多発する皮膚疾患で、日常よく見かけます。最初はある部分に限局していた皮膚病変が急速に増悪し全身に広がります。
原発巣は下腿が半数以上で圧倒的です。皮膚炎が掻破や細菌感染で増悪し発赤、腫脹あるいは浸出液が出るようになると、2週間くらいで全身に散布疹が出るようになります。5ミリまでの紅斑、丘疹、漿液性丘疹、膿疱が播種性に生じ掻痒が強いです。
 内在性アレルギー反応(id反応)と考えられ、原発巣における組織崩壊によって生じる変性自己蛋白、細菌や真菌成分、毒素などが抗原と思われます。原発巣となる疾患は貨幣状湿疹、うっ滞性皮膚炎、接触皮膚炎、アトピー、足白癬などです。原発巣治療とともに、ステロイド外用、抗ヒスタミン内服が必用です。

Date: 2018/05/15(火)

爪白癬

 白癬とは真菌の一種である皮膚糸状菌が皮膚に寄生して生じるもので、最も多い病型は「足白癬」いわゆる「水虫」です。皮膚糸状菌は皮膚のケラチンを栄養源として生息するため、角質以外に爪や毛包にも寄生します。
 爪に寄生したものが爪白癬で、好発部位は足の親指です。爪に寄生する一般的パターンは、先端から白濁し、しだいに根元の爪母側に進行することが多いです。白濁するだけでなく分厚く肥厚していくことが多く、長く罹患していると粉状にボロボロになることもあります。変形が強くなり歩行に支障が出ることもあります。放置していると自身の足白癬や家庭内感染への菌供給源になりかねません。
 治療は抗真菌剤の内服が中心でしたが、最近ではよく効く外用薬も登場してきて治療成績が上がってきています。

Date: 2018/04/11(水)

ジベルばら色粃糠疹

 楕円形の紅色局面が体幹を中心に散発する皮膚疾患で、10~30歳代に好発し、春と秋に多く発生します。一過性の原因不明の炎症性角化症です。最初は2~5センチの比較的大きな類円形の紅色局面が1個体幹にできます。辺縁に環状に鱗屑を伴います。数日後から急激に体幹に楕円形の1~2センチ大の紅色局面が多発してきます。上腕、大腿まで出ることは多いのですが手足や顔まで出ることは稀です。皮疹は皮膚割線方向に一致して生じるので、背中ではクリスマスツリーのように見えるのが特徴です。
 痒みは比較的少なく、1~3ヶ月で自然治癒しますが、発赤や痒みに対してステロイド外用と抗ヒスタミン内服を用います。再発はほとんどありません。広範囲の派手な症状なので驚いて心配で来院される患者さんが多いです。

Date: 2018/03/13(火)

血管腫

 大人になってから生じる血管腫には老人性血管腫、毛細血管拡張性肉芽腫、静脈湖などがよく見受けられます。どちらも、傷ついたりすると予想以上に多量の出血となります。
 老人性血管腫は「赤イボ」とも言われる鮮紅色の光沢のある点状の丘疹で、体幹に多発することが多く女性の場合20代からでも生じることがあります。隆起のない小さなものは自然消褪することもありますが、隆起したものは消えません。赤色に反応するレーザーで焼灼するか、冷凍凝固で処置します。
 毛細血管拡張性肉芽腫は外傷が誘因となり生じる血管腫で毛細血管は拡張増殖しています。レーザーでの焼灼、冷凍凝固あるいはステロイド外用で治療します。
 静脈湖は下口唇に生じる濃青色の小豆大までの血管腫で、外科的に手術で切除します。

Date: 2018/02/10(土)

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