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月刊ササセCOLUMN

院長 笹瀬 晃弘

ササセ皮フ科

院長 笹瀬 晃弘

2024.03.11

巻き爪と陥入爪

巻き爪と陥入爪

 巻き爪は単に爪が巻いている状態のことで、必ずしも痛みを伴うものではありません。痛みは爪が周囲の皮膚に食い込んで生じます。この状態は陥入爪と呼ばれ巻き爪とは別物です。もちろん巻き爪から皮膚に食い込むこともあり、その時は巻き爪が原因の陥入爪ということになります。

  陥入爪は足の親指に好発しますが、巻き爪よりも他の原因でなることが多いです。10代の若者に多く、爪の両端を深く切りすぎること(深爪)や感染、外傷などで生じます。

 巻き爪は高齢者や外反母趾の人に生じやすい爪変形です。足の親指に体重がかからない歩き方、爪の伸ばしすぎで生じてきます。足の親指は特に正しい爪の切り方などのケアが必要です。

2024.02.13

ホクロ除去 切開かレーザーか

老人性紫斑

 一般的にホクロと言われるものの多くは色素性母斑と言われる良性の皮膚腫瘍です。ほとんどのものは生まれた時にはなく生きていくうちに自然に発生してきます。日光は発生には関係なく体質としか言えません。年齢に関係なく大きくなり隆起してくるものもあります。このように増殖能力があるのが特徴です。

 切開で取る場合、傷はホクロの直径の3倍くらいの長さの線になります。レーザーで取る場合、傷はコンパクトですが再発してくる可能性が大いにあります。

 一般的にレーザーの方が簡単にきれいに治るというイメージがあるようですが、切開と同じく局所麻酔は必要で傷が治るのに、より時間がかかることが多いです。大きさ、部位、性状を考慮して切開かレーザーか決めます。長所と短所をしっかり理解してから施術を受けましょう。

2024.01.05

老人性紫斑

老人性紫斑

 手背、前腕伸側、下腿伸側に生じる紫斑(内出血)で、加齢が原因です。加齢変化により皮膚は薄くなり血管支持組織が脆弱になり、本人が自覚しない程度の刺激によっても容易に紫斑を形成します。境界明瞭な皮下出血で最初は赤みがありますが、徐々に紫から黒色に変化していきます。

 特に治療はなく必要もありません。長期のステロイド内服や外用でも同様の症状が現れることがあります。

 紫斑で注意しないといけないのは、特発性やクリオグロブリン血症などでみられる血小板減少を伴うもので、脳出血や糸球体腎炎などを生じることがあります。

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